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確信。

市村啓二の『FaMiLY』で振り返るこれまでの足跡「その6〜衝撃から得た確信。」
 
続きです。
 

 
新しい役に出会うと、
今まで考えなかった事、知らなかった事、今まで持っていた偏見がなくなる事、色んな発見があります。
 
それはドラマチックであり、
人生観や、価値観が変わる事もあります。
 
今回頂いた「拓哉」という人物。
 
一見素朴な青年ですが、
その過去は、幼い頃、出稼ぎに行った父が蒸発し、母がひとりで彼を育て、母は生活の為、男性に混じって工事現場で働いて、彼はその事で、学校で毎日のようにいじめられていた、、、
そんな人生を歩んできました。
 
 僕は何を持ってこの役で舞台に立つのか、、、。
 
確信を持てないまま時間だけが過ぎていきました。
 
そんなある日、知人との何気ない会話の中で、その人の過去のいじめ体験の話を聞きました。
その人は身体的な事からはじまり、小・中学といじめを受けてきました。
 
その人は話ながら、涙を流しながら過去の辛い体験を話してくれました。
 
いつもニコニコしているその人の目から堰を切ったように流れる涙。
 
心が激しく動きました。
 
そして、僕が「拓哉」として確信を持って挑めるきっかけになったのは、
その人を辛い環境から引き揚げてくれたのが、家族であり、音楽であったこと。
だから腐らずに、ここまでこれたこと。
 
そうなんです。
 
『FAMILY』に描かれている「拓哉」の強さはいじめへの反抗ではなく、
親が子供に与えた愛だったのです。
 
「よし。これで勝負しよう。」
 
確信を持てたのは稽古終了二日前でした。
 

 
こうしてなんとかギリギリに確信を持っていざ劇場へ。
 
次回は遂に本番です。
 
啓二 
 

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