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『LOVE』My総括・2〜孤独の引き出し

今回『LOVE』再演にあたり課題とした「ひとりの人間としての則夫」を演じる。

 
それにあたりまず「孤独とはなんだ。」から始めました。
 
大体新しい作品に臨む時自分のこれまでの人生を追体験します。
 
そのなかでリンクする過去があれば引っぱり出したりするんですが・・・
 
実は僕、引っ張りだすほどの強烈な体験や傷がないんですよね。
 
こういう引き出しを持ってる役者を僕はいつもうらやましく思ったりします。
 
僕の引き出しに詰まっているのは「愛や優しさ」がほとんどなんです。
 
これキレイ事じゃなく本当に。
 
じゃあそれがイコール魅力的な役者かといえば「ノー」だと思います。
 
だから僕はいつも「新しい役との出会いは新しい自分の発見でもある」と考えています。
 
この役をもらわなければ興味を持たなかった事、
 
この役のもらったからこそ取れた偏見、 それの連続です。
 
さて、自分の中に強烈な孤独がないならばそれはもう誰かの代弁をするしかないと、
 
人の体験談を聞いたり、ネットで色んな日記を読んだり・・・
 
そのひとつひとつが僕の中の「孤独」という引き出しに溜まっていくのですが、
 
代弁するには自分にもっと強烈に傷のように刻まれないと出来ません。
 
そんな時、ひとつの小説に出会いました。
 
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重松清著「疾走(上・下)」
 
どこにでもある家庭に育つ少年が主人公。
 
その少年の兄の犯罪がきっかけで家庭が崩壊し、
 
そこからは急坂を転がり落ちるように負の連鎖。
 
それでも誰かと繋がりたい、
 
しかし近づけば傷つけられ、信じては裏切られ、
 
最後は・・・究極に悲しい結末です。
 
「ただ誰かと繋がっていたかった」
 
僕の引き出しに大きな「孤独」が溜まったきっかけでした。
 
そして稽古へ突入。
 
稽古期間は怒濤の日々。
 
ただいつも「何か足りない、足りない」と感じていました。
 
そして稽古最終日が近づいたある日、
 
僕と共に闘ってくれることになる一冊の本と出会いました。
 
・・・このあとすぐ3へ続きます。
 
啓二

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