古巣。
「古巣」
という言葉を調べると・・・
1.古くなった巣。もとすんでいた巣。
2.以前住んでいたり、属していた所。
だそうです。
本日、JR中央線「武蔵小金井」に降り立ちました。
この駅、この町は僕にとっての「古巣」です。
僕が以前所属していた劇団の本拠地がこの町にあって、
僕は所属していた10年間、
本拠地のあるこの町に部屋を借り生活していました。
緑が多くて、どこか田舎臭くて、踏切が全然開かなくて・・・
それが僕にとっては居心地がよかったんだと思います。
久しぶりに訪れた「古巣」は駅が大きくなり、
商店街のアーケードがなくなっていたり、
ずいぶんきれいになっていました。
・・・前置きが長くなりましたが、
なぜここに来たのか。
今日、この駅前の真新しいホールで、
『しあわせのタネ』でご一緒させていただいている石毛佳世子さんたちのコンサートがあったのです。
このメンバーの中には、かつていた劇団の大先輩もいて。
ホールでも懐かしい方々に嬉しい再会がいっぱいあって。
いっぱい感じて、いろいろ考えた2時間でした。
石毛さん、素敵だし、素晴らしかった。
谷さん、変わらず渋かった。
ふと、
「古巣」に行ってみようか、と思い立ちました。
10年間、青春をすごしたあの「古巣」へ。
勢いと・・・でもためらいを抱えて地下へおりる階段を進む。
その懐かしい稽古場は、あのころから変わっていながらも、
変わっていなかったです。
そこで待っていたのが写真のヒゲ男↓
螺澤真一郎といいます。
むずかしい苗字ですが「かいざわ」と読みます。
こんな髭面ですが、僕と同い年なんです。
でも劇団のキャリアが8年くらい僕の方が先輩だから、
彼の、彼らの期の新人教育を僕がしていました。
僕が先に学んだ劇団イズムを教えながら、
仕事スイッチを切った後は同い年として夢を語りあった仲です。
今はお互いそれぞれのフィールドで頑張って・・いや踏ん張っていますが、
こうして久々でも変わらない笑顔で会えるのは嬉しいものです。
さらに・・・
演出家にも会えました。
怖い相手なんです。
じいちゃんと孫くらいの年の差なのに僕よりはるかにパワフルな人です。
この人のせいで何度も「役者を辞めよう」と思った相手です。
でも今はこの人のおかげで役者を続けていられます。
* * * * * * * * * *
久々に訪れた「古巣」。
きっときっかけがなかったらここにこうして来る事はなかっただろう。
そう思うと、
きっかけをつくってくれた石毛さんに感謝です。
『しあわせのタネ』再開まであと少しです。
気持ち新たに臨めます。
みなさん、どうぞご期待ください。
* * * * * * * * * *
最後に。
タイトルにもして、
本文にも何回か使った「古巣」って言葉。
あまりいい言葉じゃないですね。
「古巣」はそこを去った者の一方的な表現ですからね。
※プロスポーツ界は外的な理由もありますが。
だからこれからは、
「最初に青春を過ごした場所」って言う事にします。
宣言!!
啓二
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