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『BLIND LIFE』my総括最終回〜東惣助

そして『BLIND LIFE』my総括の締め括りは、

 

「検事•東惣助」

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東検事の下の名は劇中は出てきませんが、

人物紹介に書かれていましたから、恒さんのイメージです。

「惣助」と書いて「そうすけ」。

なんだか珍しい名前です。

三つの役の中、最も苦戦したのはこの東検事でした。

なんせ、、、「検察官」という職業の情報がほぼゼロに等しかったです。

おいおい!どーする?!と焦りました。

そんなとき裁判官、検察官、弁護士の方々のお話を聞くことが出来る機会があり、恒さんと共に行ってきました。

法曹三者のイメージ、、、

冷静、無機質、硬質。

完全に偏見でした。

実際にお会いした彼らは、

柔らかく、熱く、そしてとても人間らしい方々でした。

「人を裁くのは機械ではない。人である。」

そう思いました。

そしてお会いしたある検事さんが、

「私の担当する裁判を傍聴しにきませんか?」

とお誘いいただき、初めて裁判所に足を踏み入れました。

無機質な空間に漂う何ともいえない緊張感。

初めに被告と弁護士が入ってきて、

そして検察官の登場。

驚きました。

お会いした時とは別人のような厳しい表情。

そして真実を追求する質問。

社会正義の実現に大きな役割と力を持つ検察官ですが、

その判断の誤りひとつで冤罪など、

大きな人権侵害も犯しかねない立場です。

その責任と真実を追求する姿は、

検察官を主人公にしたドラマのあの検事よりずっとカッコ良く、、、失礼、

この人たちの代弁をしたいと強く思いました。

だけど、

稽古では中々定まらず、

「公平」という事が理解出来ませんでした。

胃の腑に落ちず劇場に来てしまいましたが、

何故でしょうか、

場当たりの時に、スッと憑依しました。

理由はわかりません。

憧れが実を結んだのでしょうか。

『BLIND LIFE』は東検事が下す判断で物語は締まります。

大きな責任でした。

でも、これでいいんだと自信を持てていました。

『BLIND LIFE』には素敵な言葉、好きな場面が幾つもありますが、

悲愴をBGMに麻倉の背中を見送り、小野寺事務官と礼を交わすあの場面が、僕の中のBestシーンでした。

開演前、

真っ暗な袖で待機していて、

開演の合図で流れる悲愴のオープニング。

あの静かな調べに乗せて「東惣助」「佐田淳」「菅原幸男」の誕生からのストーリーが自分の中で同時に動き出します。

人はどんな運命や業を背負っていても、

親から生まれ、

一瞬一瞬を生きています。

芝居で描かれているのは僅か人生の一片にしか過ぎません。

これからも役者を続けていく中で色んな人生に出会います。

その人物がどんな人生を歩んでいたとしても、

理解し、代弁を出来るよう、

僕は役者である前に、人として磨いていきます。

これで『BLIND LIFE』my総括は終わりです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

啓二

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