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『TOMORROW homme』my総括・後編

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『TOMORROW homme』

 
三ツ星キッチン第10弾でした。
 
今回、三ツ星キッチンとしても大きな挑戦でもありました。
 
まず上演時間75分という設定。
 
「芝居は2時間。短くても90分」
 
そんなルールはいつ出来たのでしょう。
 
時間が価値なのか?
 
本当の価値は時間ではなく内容だと思います。
 
そして芝居の価値とは?
 
それは見終わった後、何かを残す事だと思います。
 
「あ〜楽しかった」でも「凄かった」でもいいと思います。
 
でも「自分の人生をみつめるきっかけになる」なんてことが芝居でできたら、
 
こんなやりがいのある仕事はありません。
 
役者の本当の悦びはそこにあるのかもしれません。
 
僕はそう思っています。 
 
75分の中に凝縮したドラマを詰め込む。
 
それは決して簡単なことではないです。
 
ただ短くすればいいのではなく、「凝縮」するのです。
 
人物のエピソードを細かく描く事は作家・上條氏も出来る事だと思うし、
 
今までもそうしてきました。
 
でも今回はそれを極力省きました。
 
作家としては挑戦だと思います。
 
それはある種、役者を信じられないと出来ない事です。
 
役者も与えられたセリフ以外の人生を醸し出す事を要求されています。
 
でもそれって凄くやりがいがあります。
 
「言葉にして伝える。」
 
それは作家が書いた言葉なので、それを適切に伝えるのもそう容易なことではありませんが、
 
それに頼る事なく、「役者力」でそれを伝えるという要求だったのではないでしょうか。
 
それゆえ、お客様は幾通りもの感じ方が出来ると思います。
 
なぜなら説明しないから。
 
正解はないんです。
 
あなたがそう感じたならそれでいい。
 
お客様の想像に委ねているのです。
 
それも我々としては挑戦でした。
 
これぞ「参加型ミュージカル」ではないでしょうか?
 
人には「想像力」があります。
 
しかし今、情報が溢れ、想像力がどんどん貧しくなってきています。
 
だからこそ今一度想像力や記憶を刺激し、呼び起こすような演劇が必要なんだと思います。
 
これが三ツ星キッチンの新しい挑戦の第一歩です。
 
この挑戦を続けて行くなら、その作品に関わる僕もこれまでよりもっと想像力豊かに、
 
人間力をつけて行かなければ!です。
 
この決意の残し、『TOMORROW homme』を閉じます。
 
本編は凝縮されたのに総括は長くなるってどういう事?
 
説明し過ぎでしょうかね(苦笑)
 
ともかく改めまして!!
 
ご観劇ありがとうございました。
 
そして、
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 
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三ツ星キッチン・市村啓二
 

『TOMORROW homme』my総括・中編

 
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最後は「今村司」
 
『TOMORROW homme』安男の同級生の内の一人・今村幸司の息子役でした。
 
彼は難病・筋ジストロフィーでわずか17歳で天に召されました。
 
17歳、僕は何をしていたか・・・
 
まだ芝居も始めていない、ふらふらと時間を吐き捨てていた、
 
まだ人生の何も始まっていない頃でした。
 
そんな17歳でこの世を去った司。
 
父よりも、母よりも早く。
 
「両親より早く死ぬのは最大の親不孝」
 
と聞いた事があります。
 
それは「命を粗末にするな!」という事を伝えるメッセージだと思いますが、
 
でも司は決して粗末にしたわけではない。
 
それが自分の運命だと受け入れて。
 
「受け入れて」と言ってもそれは僕の希望的解釈で本当は受け入れていたのか。
 
受け入れていたとしてもそこに至るまで相当な戦いがあったと思います。
 
これまで、年配の役には幾度となく挑戦してきましたが・・・
 
17歳の役は初めてで、こんな壮絶に生き、この世を去った少年に自分はなれるのか・・・。
 
司は僕に宿ってくれるのか・・・。
 
悩みました。
 
しかもそれをセリフでなく歌のみで伝える。
 
これまた悩みました。
 
いろいろ資料を探し、読みました。
 
でも最大のヒントは自分の人生にありました。
 
僕は2歳の時、「川崎病」という大病にかかり、一年間生死を彷徨ったようです。
 
2歳なのでもちろん記憶はなく、記憶はオカンからの話と、年一回の検査くらいです。
 
その生死を彷徨った僕は後遺症もなく、今はすっかり元気に生きています。
 
しかも好きな芝居をやっている。
 
司はどうだったのか?何がやりたかっただろうか?僕の歳には何をやっていただろうか?
 
色々考えましたが、本番は極力余計な事は考えずシンプルに存在しようと心がけました。
 
色んな理由で大切なひとを亡くした人はたくさんいます。
 
それが病気でも、事故でも、自殺でも。
 
誰にもいるその大切な人と対話する存在になれるようシンプルに。
 
実際どうだったか?正直よく覚えていません。
 
でも、司が僕の身体に宿ってくれたことで、僕自身、改めて「生きる」という事を意識した事は間違いありません。
 
「生きる」という事はとてつもなく辛いことでもあるとおもいます。
 
「終わりたい」という悪魔のささやきがあるとも思います。
 
でも身体が終わりを告げるまで、精神は最後の刻の刻まで生き続けなければならないと、司はメッセージを遺していきました。
 
みなさまの中にも司のメッセージを伝えられたなら一安心ですが。
 
以上、三役それぞれ愛おしい人生を生きさせてもらいました。
 
ん!ちょっと待った!!実はオープニングに結婚式に参列者の中にもいましたよ、私。
 
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役名は「前田健太郎」
 
新郎・橋本の職場の後輩って勝手な設定でした。
 
と、今回は四役、本編ほぼほぼ出ずっぱりでした。
 
ま、今作はみんな出ずっぱりでしたけどね。
 
さて、僕の役の話は終わり、後編、最後の締め括りは『TOMORROW homme』についてです。
 
啓二

『TOMORROW homme』my総括・前編

みなさん、こんばんは。

 
昨日『TOMORROW homme』アフターライブでした。
 
ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。
 
これで『TOMORROW homme』が完全に終わりました。
 
なにか寂しさより・・・安堵といった感じですね。ハイ。
 
恒さんから「『homme』でも難しい役に挑戦してもらうからよろしくね。」
 
と言われたのは・・・『サンダーボルト55』の稽古中だったでしょうか?
 
台本を頂いた時、配役表には3役でした。
 
ひとつひとつ振り返ります。
 
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広島ケーブルテレビカメラマン「栗原司」
 
台本上は「栗原」としかありませんでしたが、司は僕がつけました。
 
「今村司」と偶然のリンクってことで。
 
テレビ業界に憧れ、でも大手テレビ局に入れず、地元ケーブルテレビ局に就職。
 
視聴者、規模は小さいがそれでも好きな仕事に就けた幸せを噛み締めつつも、
 
いつかは一発逆転の野心を持つ。
 
が、小心者。
 
でも心は揺れやすい。
 
そんな若者カメラマン。
 
一番登場時間は多かったです。
 
偶然取材に来たお好み焼き屋にて拳銃を持った男が立て篭る。
 
恐怖はあるが、千載一遇のチャンス!!
 
しかし、いろんな人生に触れ彼らに同調していく。
 
毎回劇中で心境が変化して行くのがハラハラで楽しかったです。
 
また相方がSINGOさんだったので心強く、伸び伸びやらせていただきました。
 
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市役所職員「役場浩二」
 
これまた台本には「市役所職員」としかなかったので勝手につけました。
 
生活に逼迫した立て籠り犯・東出が「差押え調書」を持って役所へ懇願に来る。
 
それを「規則だから」の一点張りで押す、そんな役でした。
 
まぁ、今は役所にも過度のクレーマー市民もいるようで、応対は大変だと思います。
 
「決して冷たい訳ではない。私は規則に則って申し上げているだけ。」
 
それが我々の役目だから。
 
と、心では思いつつ、どんどんSっ気が湧いて来て毎回楽しくやっていました。
 
毎回微妙な変化を東出役のトシさんがキチンと受けてくださるので安心してやれました。
 
でも時々エスカレートしてニヤっとしてるんじゃないか?と不安にもなったり。
 
「実際、この立場の方がご覧になったらどうだろう・・・」
 
と実は内心ヒヤヒヤでしたが、
 
大阪公演の時、実際このお仕事をされている方に、
 
「いやぁ〜役所はまったくあの通り!!」と笑いながら話しかけていただいてホッとしました。
 
まだまだありますので・・・前編はここまでで。
 
つづきは後編で。
 
ん、もしくは中編、後編となるかも???
 
もうしばらくお付き合いくださいませ。
 
啓二

御礼申し上げます。

みなさま、おはようございます。

 
『homme』終わり数日・・・残作業と平行して『クワトロ』と別の仕事と、
 
一息つけず過ごしているここ数日です。
 
『homme』での話ですが、
 
ブログにも書きましたが東京千秋楽11月12日はわたくし・市村啓二の33回目の誕生日でした。
 
昼公演のカーテンコールで停電騒ぎのサプライズ。
 
これですっかり油断していましたが・・・
 
夜公演終了しロビーにてご来場いただいたお客様から「ハッピーバースデー」いただきました。
 
びっくり!!
 
そしてプレゼントもいただきました。
 
ひとつひとつ紹介出来ずにすみません。
 
ありがとうございました。
 
その中のひとつご紹介いたします。
 
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???なんでしょうか???
 
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わわわ!!!寄せ書きだ〜!!!
 
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しかも開いてドーンっ!!
 
帰宅して開いてびっくりでした。 
 
キャスト、スタッフ、そしてお客様から集まった寄せ書き。
 
完成させるのに奔走してくださった方々、
 
ご協力いただいた方々、
 
コメントをくださったみなさま、
 
ありがとうございました。
 
一言一言に書いてくださった方の人柄が伝わって胸と目頭が熱くなりました。
 
大切なたからものがまたひとつできました。
 
啓二
 

舞台の魔法。

みなさん、こんばんは!

昨夜『TOMORROW homme』大千秋楽からバラシを終えてそのまま一杯飲んで夜行バスへ乗り込み、

今朝7時過ぎから夕方まで機材の返却から世界を作ってくれたセットの廃棄作業をしておりました。

先ほど無事に終りました。

『TOMORROW homme』が終わったのだと少しずつ実感しております。

『homme』話は少しずつ書くとして、今日は強烈に感じた事を書きます。

今回、東京公演バラシ〜大阪〜今日まで機材やセットをお世話になっている運送会社の方にお願いしました。

それこそ、今回の芝居の中にも登場した「06ブルズ」の村上監督の繋がりで知り合った方です。

夏の『Tomorrow』でも駐車場でお世話になり、今回初めて三ツ星を見てくださいました。

今日、道中隣に乗せていただき、色んな話をしたり、聞かせてくださいました。

そして『TOMORROW homme』の感想もひとつひとつ丁寧に話してくださいました。

丁度登場人物たちと同じ40代、抱える悩みや現状が自分と重なったと。

リーマンショックの頃、仕事が激減し、一歩間違えれば自分も東出のように罪を犯していただろう。

なんども「ありがとう」と言ってくださいました。

すべての作業を終え、別れる寸前に聞いたので涙を堪えるのに必死でした。

また若くして結婚されていて、子供たちも大きくなり自立してから、

今回の観劇をきっかけに久しぶりに奥様とお出掛けし、

観劇後、久しぶりデートして家以外のお話もいっぱいできたと。

嬉しいです。

芝居の力です。

舞台の魔法です。

だからこそ懸ける意義があるのだと思います。

日本でもそんな風に気軽に芝居にいくなんて文化が当たり前になれば、きっと今よりもっとももっと毎日が輝くと思っています。

そのためには芝居をつくる我々もより良いものを、本物を、伝えたいものをつくっていかねば!とも強く思いました。


啓二

『homme』帰京中。

『homme』帰京なう。
『homme』帰京なう。

みなさま、こんばんは。

「ありがとーっ!!」と、

大阪の中心で感謝を叫びたいところですが、夜行バスの車中にてメールで失礼致します。

『TOMORROW homme』大阪公演終え、これにて全公演終了しました。

ご観劇いただいたみなさま、ありがとうございました!

色々終りましたら、ゆっくりと『TOMORROW homme』を振り返りたいと思っております。

それではみなさま、goodnight☆

本日、最終日の昼公演終了後、大阪に詳しいSINGOさんの案内の元、大阪の町へ繰り出す!

写真1・大阪といえば「よしもと」。そして「なんばグランド花月」でしょ!

写真2・花月の向かいの「NMB48」の劇場前にて。

特別ファンでもないですが、記念に一枚。

メイクしたままで、顔が幼い!

司くん楽しそうにしてますねぇ。

啓二

『homme』大阪・静寂の時。

『homme』大阪・静寂の時。

みなさん、おはようございます。

『TOMORROW homme』大阪初日まもなくです。

昨日は三ツ星キッチン初の「ショーケース」開催。三ツ星キッチン初めての方に抽選で無料ご招待の公演でした。
定数の数十倍の応募があったようで、会場は満席!

喜んでいただけた舞台が創れたと思っております。

今日からは初めての方だけでなく、大阪のファンの方々、大阪以外から遠征でお越しくださる方々が来てくださいます。

ラスト4回の『TOMORROW homme』一回、一シーン、一瞬を大切にやってきます!

写真は初のインディペンデントシアター2ndの客席。

会場前の静けさ。

やっぱり好き。

啓二

『homme』大阪なう。


みなさん、おはようございます。

『TOMORROW homme』チーム、大阪に来とります。

今朝は8時30分に練馬を出発し走ること8時間、途中誕生日の川本さんのサプライズをやりつつ、やって来た大阪。

そして初上陸・インディペンデントシアター2nd。

この劇場がある場所がまた大阪でもディープな土地・日本橋。

東京でいうところの秋葉原のような電気街の中にあります。

大阪初日の夜は役者駆け出しのころからお世話になっているお店で、ずっとお世話になってる方々と昔話で盛り上がりました。

三ツ星キッチン、確実に大阪にも浸透してきています。

さぁさぁ、『TOMORROW homme』大阪ではどんな反応をいただけるか!?

ドキドキです。

啓二

『homme』忘れられない千秋楽。

『homme』東京千秋楽と・・・
『homme』東京千秋楽と・・・

みなさま、こんにちは!

『TOMORROW homme』東京公演全10回公演、無事に終了致しました。

ご観劇いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

そして、昨日、11月12日はわたくしの誕生日でして・・・

ここ数年は三ツ星の稽古期間で「いつ何がくるか!?」と身構えていましたが、今年は本番の事で頭がいっぱいでして、そんな最中、昼公演のカーテンコールで突然の停電!!

ざわめく客席、現れる舞台監督、そしてピンスポットが僕とすーさんに。

最後は会場中からの「ハッピーバースデー」。

はい、やられました〜。

しかもお客様みんな知っていたらしい!!
じゃあ、あのざわめきはお客様の芝居(@_@)!!巧い・・・。

入場の際、全員に密書を受け取っていたとか。

なんという手の込みよう。

涙涙涙です。

プレゼントや、寄せ書きまでいただきました。

本当にありがとうございます。

忘れられない人生最大級のサプライズバースデーでした。

みなさま、メンバーのみんな、本当にありがとうございました!!

明日、1年歳を重ねた市村啓二、また新たな気持ちで大阪へ旅立ちます。

写真はサプライズネタバラシの瞬間と、落ち着いてから楽屋ですーさんと。すーさんは本日11月13日がお誕生日です!

啓二

『homme』東京千秋楽・朝。

『homme』東京千秋楽・朝。

みなさん、おはようございます。

『TOMORROW homme』本日東京千秋楽です。

寒い朝ですが、空気は清んでいます。
平日でスケジュールを立てにくい日程ではございますが、お時間ございましたら、また急遽お時間できましたら、新宿スペース107へお越しください。

12時開演、16時30分の二回です。

keijinoie@yahoo.co.jp

までご連絡お願い致します。

それでは、行ってきます!!

啓二

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